トラックの車検証に「改」と記入されているけど大丈夫?
乗用車は通常車両を登録する際にメーカーが発行した型式と照らし合わせ、型式指定登録が行われます。しかしトラックは一次・二次架装をすることがほとんどのため、型式指定登録はできず、持ち込み登録となる場合が多いのです。
さらに持ち込み登録の場合、特殊な架装などに関しては改造車である「改」という文字が車検証の型式の欄に記入されます。今回はそんな「改」付きのトラックの買取査定についてご紹介していきます。
■「改」付きのトラックは価値が下がる?
乗用車を買取業者に査定依頼する際、「改」付きのものは一部を除いて価値が大幅に下落することが基本です。なぜなら乗用車で「改」がつく車両はエンジン乗せ換えなどの大掛かりな改造やドレスアップを行っている場合がほとんどで、メーカーの耐久テストとは無縁の車両に変化しているからです。
そのため車両の安全性や信頼性が無く、価値が低いと判断されてしまいます。一方でトラックの場合は基本的に「改」がついても買取査定額に影響はないと言われています。なぜならそもそもトラックは一次・二次架装自体が大幅な改造のようなものであるからです。乗用車とは用途が異なるからこそ、価値の下落が防げるといえるでしょう。
■現在トラックの「改」は減っている?
トラックで「改」がついているものの代表格はトラクターヘッドでしょう。ダブルと呼ばれるトラクターヘッドの後端部分に、ピントルフックと呼ばれるフックを取り付けることで「改」がついていました。
しかし現在ではピントルフック取り付けの架装をした場合でも「改」がつかなくなったのです。二次架装業者いわく、「通常の二次架装と何ら変わることはないし、事務的な手間の削減ではないか」とのことで、「改」を付けるにはある程度の手間がかかっていたようです。そのため2015年ごろを境に徐々に「改」付きトラックが少なくなっています。
また「改」付きのトラックであっても、ピン取るフックなどの便利で使い勝手の良い改造内容である場合は買取査定額が多少アップすることもあります。「改」がついているからと諦めず、逆に堂々と買取査定依頼をすることがおすすめです。
まとめ
改造車両に「改」という文字がつくことは、ご存じではなかった方も多いのではないでしょうか。乗用車は自動車メーカーがチューンアップした商品以外で「改」付きの車両価値が非常に低くなるのに対して、トラックの場合はあまり関係がないため買い替え等を検討中であれば買取査定依頼をしてみましょう。
乗用車と異なり、「改」付きであっても満足のいく査定結果になるかと思います。